リウマチ科|葛飾区立石の内科、リウマチ科|かつしか内科リウマチクリニック

リウマチ科

関節リウマチとは

関節リウマチは、本来なら病原菌などの外敵を攻撃するはずの免疫が暴走して自分自身の体を攻撃し(自己免疫)、主に手足の関節が腫れたり痛んだりする病気です。炎症は関節に留まらず、目や肺など全身の臓器に拡がることがありますし、微熱や倦怠感、食欲不振などの症状が現れることもあります。
進行すると、骨や軟骨に小さな欠損部(骨びらん)ができたり、さらには関節の破壊や変形をきたしたりすることもあり、日常生活が少なからず制限されてきます。
こうした症状を未然に防ぐためには、できるだけ早期のうちに治療を開始することが大切です。

関節リウマチになりやすい人

現在日本には、60~70万人の関節リウマチ患者さんがいます。女性の患者さんが男性の3~4倍と多く、発病するのは主に30~50代です。しかし、60歳を超えてから、あるいは高校生以下の若い時期に発症する例も見られます。
また、リウマチには遺伝が関係することが知られています。ただ、家族にリウマチの患者さんがいるからといって、必ずしも発症するわけではありません。また、生活習慣では、喫煙が発症に関与する事が明らかになっています。

関節リウマチと喫煙、肥満

●タバコ
喫煙は関節リウマチの発症要因としての報告はすでになされておりますが、実際、当院にいらっしゃる関節リウマチ患者様も喫煙者が多い印象を受けております。また、喫煙されている関節リウマチの方は治療に対する反応も良くない傾向があります。
関節リウマチは間質性肺炎を合併する疾患です。タバコとの関連のある肺気腫や、間質性肺炎、感染による肺炎などによる呼吸機能の低下がおこります。関節リウマチの予後は呼吸器合併症の影響が大きいですので、発症予防だけではなく、治療効果を上げ、予後を改善するためにも、禁煙を強く推奨します。

●肥満
肥満も関節リウマチの治療効果や、予後に影響します。四肢、体幹を支持する肩や股関節、膝、足関節、足趾関節への負荷が大きくなる事も原因と考えられます。
また、肥満(生活習慣病)により糖尿病、脂質異常症、脂肪肝などからくる肝機能障害の存在により、治療薬が使いにくくなることも、リウマチの治療を難しくする一因となります。

関節リウマチも、患者様の努力、節制で経過を改善できる部分があります。主治医として治療を有益なものにするためにサポートさせて頂きたいと考えています。

関節リウマチの初期症状

次のような症状は、関節リウマチの初期症状の可能性があります。

  • 朝方に手足の指関節がこわばる
  • 関節のあちこちが痛む
  • 手足のしびれや痛みがある など

関節リウマチの診断

関節リウマチは、問診、血液検査および画像検査などの結果を照らし合わせて、総合的に診断されます。
関節リウマチと似たような症状を起こす病気はいくつか知られています。たとえば変形性関節症は指の第一関節が硬く腫れ、中年過ぎの女性に多いこともあって、リウマチとよく間違われます。
男性に多い痛風は、足の親指などが腫れて痛みますが、ほかの関節に炎症の生じることが比較的少ないため、リウマチと区別できます。

関節リウマチの最新治療

免疫抑制作用によって関節リウマチを治療するメトトレキサートや、関節破壊の抑制作用に優れる生物学的製剤など、画期的な治療薬の登場により、炎症や痛みを抑えるだけでなく、病気の進行を食い止めて関節が破壊されるのを防ぎ、患者さんのQOL(生活の質)を高める治療が行えるようになってきました。
最新の関節リウマチ治療では、関節炎の活動性をみながら、「寛解」すなわち病気の症状が一時的あるいは継続的に軽くなる、または見かけ上無くなった状態を目標に治療を進めます。どうしても寛解に至らないような場合でも、ある程度、炎症がコントロールできる状態に近づけるようにします。
通常、3ヶ月以内に関節炎が十分コントロールできない場合は、薬を変更したり、薬を追加したりすることによって寛解、あるいはそれに近い状態を目指します。
治療によっていったん寛解に入った後も、今度は寛解を維持することが大切です。
良くなったからと言って、自分で勝手に薬を減らしたり止めたりすると再発を招きかねませんので、必ず主治医の指示に従ってください。

当院では、2020年2月現在、約250名の関節リウマチの患者様が通院されております。
そのうち、約50名の方が生物学的製剤(バイオ)での治療を受けておられます。バイオではインフリキシマブ(レミケード®)、エタネルセプト(エンブレル®)トシリズマブ(アクテムラ®)、アダリムマブ(ヒュミラ®)、アバタセプト(オレンシア®)、シムジア(セルトリズマブ ペゴル®)、トファシチニブ(ゼルヤンツ®)を使用中の患者様がおられます。治療効果や関節予後を考慮すると第一にお薦めすべきものです。最近、廉価なバイオシミラーが登場しましたが、高価な薬には変わりありません。従来からの内服薬も有効に使用しながら患者様個々のニーズを満たせる治療法を選択していきたいと考えております。お気軽にご相談下さい。

関節リウマチのリハビリテーション

薬物療法には、痛みや炎症を取る効果が期待できます。しかし、薬にばかり頼って関節を動かさないでいると、関節が固くこわばってしまうことがあります。ここで大切になってくるのが「リハビリテーション」です。毎日繰り返し、長期にわたって気長にリハビリを行えば、関節の機能障害が抑えられ、また痛みもやわらいできます。

関節リウマチの手術療法

手術療法は、薬物療法やリハビリを行っても痛みがやわらがない場合や、関節機能障害のために歩行が困難になるなど、日常生活に支障が生じている場合に行われます。近年、手術技術は進歩しており、また優れた人工関節も開発されています。
現在、一般に下記のような手術療法が行われています。

滑膜切除術

関節を包む膜組織である滑膜(かつまく)が炎症を起こして腫れると、痛みの原因になります。滑膜切除術は、この滑膜を取り除くことで、痛みなどの症状を改善する方法です。術後は「腫れ」や「痛み」が明らかに改善するので、薬の量を減らすことも可能になります。

機能再建手術

関節リウマチの病状が進行して関節が破壊されてしまったケースでは、関節を人工関節に入れ替える「機能再建手術」が行われます。人工関節は現在、膝関節や股関節をはじめ、肩、肘、手首ほか、いずれの関節にも対応するものが存在します。

クリニック概要

医院名
かつしか内科リウマチクリニック
診療科目
内科 リウマチ科 膠原病科
住所
 
東京都葛飾区立石6-38-8
京成青戸メディカルモール2階
最寄駅
京成線 青砥駅 徒歩約4分
TEL
03-3693-1361
●:第4木曜のみ(診察時間:15:30~18:30 受付時間:15:25~18:30まで
休診日:木曜、日曜、祝日
診療時間 日祝
9:00-12:30
(受付時間 8:55-12:00)
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14:00-18:30
(受付時間 14:00-18:00)
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